なぜ僕はEVレースにのめり込んだのか
なぜ僕はEVレースにのめり込んだのか
BeQL代表 友田です。
最近よく聞かれます。
「なんでそんなにEVレースにハマってるんですか?」
確かに、クルマ屋がサーキット行ってレースやってたら、
“趣味の延長でしょ?”
と思われても仕方ありません。
でも僕にとっては、趣味だけじゃないんです。
未来のクルマ文化をつくる挑戦なんです。
■ 実は、レース熱はずっと奥底にあった
大学生のころ、
アイルトン・セナ
アラン・プロスト
ナイジェル・マンセル
ミハエル・シューマッハ
この時代のF1を、深夜テレビにかじりついて観ていました。
心臓が高鳴るようなバトル、駆け引き、緊張感。
ところが社会に出て、仕事に追われ、
いつの間にかその熱を胸の奥にしまい込んでいたんです。
「レース?そういえば昔は好きだったな…」
そんな感覚のまま、長い時間が経ちました。
■ EVで“火がついた瞬間”
眠っていた情熱を呼び覚ましたのは、ある出来事でした。
@3SR2021031 モンドスミオさんのTesla Model 3に
スタビライザーを装着した時のこと。

正直、最初は
「スタビ?どれくらい変わるんだろう」
と半信半疑でした。
ところが、走り終えたモンドスミオさんが戻ってくるなり、
満面の笑顔でこう言ったんです。
「クルマのキャラクターが一変して、めちゃくちゃ走りが良くなった!」

※写真は当時のものではなく、当店のデモカーをつくばサーキットでモンドスミオさんにドライブしてもらった時のものです
その瞬間、体に電気が走りました。
重さや加速のクセが“弱点”じゃなく“強み”に変わる感覚。
EVならではの面白さが、一気に花開いた瞬間。
長年忘れていたレース魂が、そこで完全に蘇ったんです。
■ レースはEVの“本性”がわかる舞台
街中で乗るEVは静かでスムーズ。
でもサーキットに持ち込むと、本当に表情が変わる。
- 立ち上がりの瞬発力
- 重さを使ったライン取り
- 電池と熱と戦う戦略
- 静けさゆえに研ぎ澄まされる集中
ガソリン車とは違う“頭と技術のレース”。
そこに、圧倒的な面白さがある。
■ なぜ僕はレースにこだわるのか
1. EVは“退屈じゃない”ことを証明したい
EVはエコの乗り物じゃない。
ワクワクを生み出せるクルマです。
それをリアルに伝えたい。
2. サーキット走行を楽しむ車好きが増えて欲しい
本当は走ってみたいのに、
- ハードルが高く見える
- 情報が少ない
- EVだと未知数
そんな理由で踏み出せない人、多いと思うんです。
だから僕は、
「もっと気軽に、もっと楽しく走れる文化」
をEVで広げたい。
3. レース観戦者を増やしたい
僕がF1を観て胸を熱くしたように、
誰かの心にも火がつくかもしれない。
実際、あるレースの開催日。
常連の観客の方がこう言いました。
「今日は仕事終わって新幹線に乗って、近くの駅でレンタカー借りてここまで来ました」
聞けば、
500km以上離れた場所から、たった数時間の応援のために来たと。
正直、驚きました。
けれど同時に、胸が熱くなりました。
レースって、
「見るだけ」じゃない。
心が動くエンタメであり、人生の楽しみ方のひとつなんだと。
その楽しさを知る人をもっと増やしたい。
エンジン音がなくても、
静かな緊張と技術戦の面白さがある、新しいレース文化を広げたい。
■ レース経験はそのままお客様へ
レースは単なる遊びじゃなくて、研究の場でのあります。

- 温度管理
- バッテリー戦略
- パーツ選び
- 走行データ
現場の知見は、
整備・導入支援に全部返っていきます。
「走らせて分かるEV屋」
これがBeQLの強みです。
■ EVを“便利”だけで終わらせない
僕はEVで、
新しいワクワクをつくりたい。
- 気軽にサーキットへ
- 走って、語って、応援できる
- 若い人も、昔レースに熱くなった人も、誰でも楽しめる
そんな未来を、EVでつくっていきます。
■ 最後に
あの頃、深夜テレビの画面越しに感じていた興奮。
今、また同じ熱が胸の中で燃えています。
EVはまだ始まったばかり。
クルマ文化は、まだ進化できる。
一緒に、次のモータースポーツの景色を見に行きましょう。

